
川越大師 喜多院の境内にある五百羅漢は、日本三大羅漢のひとつに数えられる石仏群です。川越市の指定史跡になっています。
50年かけて建てられた538体
この羅漢像は、川越北田島の志誠(しじょう)という人物の発願により、天明2年(1782年)から文政8年(1825年)までの約50年間にわたって建立されました。半世紀という時間が、この群像の背景にあります。
数え方は次のとおりです。十大弟子と十六羅漢を含めて羅漢が533体、これに中央高座の釈迦如来と脇侍の文殊菩薩・普賢菩薩、左右高座の阿弥陀如来・地蔵菩薩を加えて、全部で538体です。
羅漢たちの表情はすべて違います。笑っているもの、眠っているもの、酒を酌み交わしているもの、耳打ちしているもの。ひとつずつ見ていくと時間がいくらあっても足りません。
この場所には言い伝えがあります。「深夜こっそりと羅漢さまの頭をなでると、一つだけ必ず温かいものがあり、それは亡くなった親の顔に似ている」というものです。
拝観料は客殿・書院との共通券
五百羅漢だけを見る単独の券はありません。客殿(家光誕生の間)・書院(春日局化粧の間)と共通の拝観券になります。
- 大人 400円/小人(小・中学生)200円
- 団体(20名以上):大人 350円/小人 150円
客殿と書院は江戸城から移築された建物です。三代将軍徳川家光が生まれた部屋と、春日局が使った部屋が川越にあるという、この寺ならではの見どころです。五百羅漢と合わせてこの料金なので、時間を確保して回ってください。
紅葉期は拝観時間が変わります
ここは必ず確認してください。喜多院の拝観時間は季節で切り替わり、その切り替え日が紅葉の見頃と重なります。
- 3月1日〜11月23日:平日 9:00〜16:30/日祝 9:00〜16:50
- 11月24日〜2月末日:平日 9:00〜16:00/日祝 9:00〜16:20
川越の紅葉の見頃は11月下旬から12月上旬。つまり見頃に入るころには冬時間になっており、平日は16時で閉まります。受付は30分前まで、御朱印も閉門30分前までです。日没も早い時期なので、午後に出発する計画だと間に合いません。
拝観の休止日は12月25日〜1月8日、2月2日(午後)・3日、4月2日〜4日。秋の紅葉期に定期休止日はありません。
2026年は山門が工事中です
もうひとつ重要な点があります。喜多院では創建1,200年記念事業として、寛永9年(1632年)に天海僧正が建立した山門の保存修理工事が行われています。工事期間は2027年9月ごろまでの予定で、工事期間中は山門の通行が規制されます。
この山門は国指定重要文化財で、寛永15年(1638年)の川越大火を免れた喜多院で最も古い建物です。そして五百羅漢は「庫裏を出て山門脇」に位置しています。境内への参拝順路は看板などで案内されているので、現地の表示に従ってください。「山門をくぐって五百羅漢へ」という定番の導線は、2026年から2027年にかけては使えない可能性があります。
紅葉山庭園と曲水の庭
喜多院の紅葉の主役は庭です。客殿と本堂をつなぐ渡り廊下から眺める紅葉山庭園は、江戸城紅葉山の別殿を移築したことに由来する遠州流の庭。書院の奥庭にある曲水の庭は遠州流東好みの枯山水です。客殿の中庭のモミジも見事で、こちらは撮影ができます(拝観料400円が必要です)。慈眼堂古墳のあたりも特に色づきます。
紅葉のライトアップは行われていません。
駐車場とアクセス
明星駐車場は120台。有料で、最初の60分200円、以降60分ごとに100円(全車、入庫後15分は無料)。営業時間は拝観時間と連動し、11月24日からは16:00までになります。
- 西武新宿線「本川越駅」から徒歩約15分
- 東武東上線「川越市駅」から徒歩約18分
- JR・東武東上線「川越駅」から徒歩約20分
- 車:関越自動車道「川越IC」から約20分/圏央道「川島IC」から約19分
秋のイベントと周辺
小江戸川越菊まつりが11月1日から23日まで、喜多院の境内特設会場で開かれます(見学無料、9:00〜16:00)。菊まつりは11月23日で終わり、紅葉の見頃は11月下旬からなので、ほぼ入れ替わりです。同じ日に両方は狙いにくいことを覚えておいてください。
周辺には見どころが集まっています。
- 仙波東照宮:喜多院の敷地内、北へ約120m。日本三大東照宮のひとつで拝観無料。ただし社殿の開門は日曜・祝日の9:00〜16:00のみで、平日は階段上の門までしか行けません。門前の大イチョウが見事です
- 中院:喜多院のすぐ南。しだれ桜の名所で、狭山茶発祥の地。本堂奥の大銀杏が金色に輝きます。拝観無料
- 喜多院公園(大イチョウ、徒歩1分)、蓮馨寺、川越熊野神社、蔵造りの街並み・時の鐘
所在地:埼玉県川越市小仙波町1-20-1。お問い合わせ:049-222-0859(拝観寺務所、9:00〜16:00)。
川越大師 喜多院の情報
こちらは川越大師 喜多院の基本情報です。実際の情報と異なる可能性がありますので、詳しくは公式サイトなどでご確認ください。
| 名称 | 川越大師 喜多院 |
| 読み方 | かわごえだいし きたいん |
| 所在地 | 埼玉県川越市小仙波町1−20−1 |
| 電話番号 | 049-222-5556(川越市川越駅観光案内所) |
| 営業時間 | (3/1〜11/23)8:50〜16:30(日祝は16:50まで)
(11/24〜2月末日)8:50〜16:00(日祝は16:20まで) |
| 定休日 | ・12/25〜1/8 ・2/2・3 ・4/2〜5 ・4月下旬・5月上旬・宝物特別展開催日の前後日 ・8/16 ※その他、院内行事のある日は拝観を中止することがあります。 |
| アクセス | 電車・最寄駅 JR・東武東上線「川越駅」もしくは西武新宿線「本川越駅」下車 小江戸巡回バス「喜多院」下車すぐ 車でのアクセス 関越自動車道「川越」ICより約15分 049-222-5556(川越市川越駅観光案内所) |
| 駐車場 | 公式 | 川越大師 喜多院のオフィシャル(公式)サイト |
| バリアフリー | |
| 備考 | 【重要】2026年秋は山門保存修理工事中(2027年9月頃まで)で山門の通行が規制され、参拝順路が変更されています。五百羅漢は山門脇にあるため影響を受ける可能性があります。拝観時間は11月24日から冬時間(平日16:00)に切り替わり、紅葉の見頃と重なる点も必ず記載。 |


